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HB
シアトルでハチドリの餌付けをするのを夢見る30女。


6月12日(水) #22「小さな救世主」

22 アメリアの陣痛が始まり、ジェイクは「産まれた子どもの臓器を提供する」という彼女の決意をクリニックのメンバーに話して協力を求める。「無脳症の赤ちゃんに脳死の判定はできるのか」「そもそも臓器摘出は許されるのか」、医師たちは議論を戦わせるが、賛成と反対で意見は真っ二つに割れる。一方、患者の人工呼吸器を外して殺人罪に問われているピートは、法廷で頑なな態度を貫いて保釈を却下される。ヴァイオレットは彼を譲歩させようと説得を試みるが……。


●アメリアが出産! 子どもの臓器提供は……
ついに始まったアメリアの陣痛。主治医のジェイクは、生まれた子どもの臓器を提供するというアメリアの意思をクリニックのメンバーたちに話し、それぞれに協力を求めます。でも、これは簡単に答えが出せるような話ではありません。無脳症の赤ちゃんに脳死判定ができるのか、さらには臓器摘出が許されるのか、メンバーたちは議論します。もちろんジェイクはアメリアの決意を応援する立場。アディソンもアメリアの気持ちを尊重しようとします。けれども、サムは真っ向から反対。「これは殺人だ」と心臓と肺の摘出には応じられないと主張します。シャーロットもまた、病院の弁護士が認めない限り問題になると意見。シェルダンも、これがアメリアの心の問題の解決になるとは思えないと反対します。ジェイクは、それでもアメリアの意向に沿うべく、アディソンにサムを説得させようとしますが、サムはアディソンの言葉も聞き入れようとしません。

 

そんな中、アメリアの陣痛はいよいよ強まります。しかし、薬物依存の問題を抱えていたアメリアは、麻酔も薬も拒否。必死で陣痛に耐えながら、「赤ちゃんが産まれたら、私が見ないうちに連れて行って」と念を押します。

 

一方、サムはなぜ自分が摘出手術に反対なのか、その理由を直接アメリアに説明します。それに対しアメリアは、「あなたにとっては想像もつかないようなことだろうけど、これによって臓器移植を待つ多くの赤ちゃんが救われ、人生を送れるようになる」と訴え……。
そして、アメリアの出産の時。病院の弁護士からの回答がないまま、シャーロットは臓器摘出にゴーサインを出します。結局、自分の主張を貫いてきたサムもオペに加わることに。
その頃アディソンは、分娩中のアメリアの病室へ。アディソンの介入を拒むアメリアでしたが、耐えがたい陣痛の苦しみの中、最後はアディソンを受け入れます。そしてアディソンは、無事アメリアの赤ちゃんを取り上げるのでした。

 

分娩後。アメリアはやはり赤ちゃんを見たいとジェイクに頼み、大事そうに腕に抱くとその姿を確認します。「お父さんが待ってるからさびしくない」と話しかけながら、我が子に別れを告げるアメリア……。こうして赤ちゃんは移植チームに引き継がれ、アディソンとサムにより各臓器が摘出されます。これが、移植を待つ各地の子どもたちの命を助けることになるわけですが、心が引き裂かれるようなシーンで……。
でも、この後のアメリアとシェルダンの会話は良かったですね。アメリア、「泣いていいのよ」と逆にシェルダンをなぐさめていましたが、大業を成し遂げ、ようやくほんの少し心に余裕ができたのでしょうか。とにかく、アメリアとシェルダンにはずっと良い関係でいてほしいです。

 

ちなみに、無脳症児の臓器提供については、倫理的な問題もさることながら、胎児の異常を理由とする中絶の是非や脳死概念にも影響を与えることから、現代の医療現場、そして生命倫理学における大きな課題の一つとなっています。当然、各分野の専門家たちにより議論が重ねられていますが、いまだ社会的コンセンサスが得られていない非常に難しい問題なのです。これをドラマの中に取り入れてきた。いかにも「プライベート・プラクティス」らしいシーズン・フィナーレです。アメリアを演じるカテリーナ・スコーソン自身の妊娠とうまくからめつつ、今シーズンも勇気のある問題提起をしてくれたものだと思います。

 

●殺人罪に問われるピートは保釈に……
患者の人工呼吸器を外して殺人罪に問われているピート。法廷では頑なな態度を貫き、保釈を却下されてしまいます。ヴァイオレットはそんなピートに面会に行き、「家族のために譲歩して」と懇願。けれどもピートは「自分は正しいことをした」の一点張りで、自分の考えを変えようとしません。
その後、見かねたクーパーが面会に行き、あらためてピートを説得。それからしばらくしてピートは、「譲歩して保釈された」とヴァイオレットの家にやって来ます。ようやくホッとしたヴァイオレットはピートとベッドをともにしますが、ピートは「もし俺が刑務所に長い間入ることになったらどうする?」と意味深な発言をし……。何だか、ピートの“譲歩”には裏がありそうで……。

 

●「母の日のランチ会」の招待状を捨ててしまったメイソン
この日、不機嫌な様子で帰宅したメイソン。実は、学校で「母の日のランチ会」があり、メイソン以外の子どもたちは、母親にお手製のスクラップブックを渡したとのこと。メイソンはこの「母の日のランチ会」の招待状を、あえて捨てていたのです。それを知ったシャーロットは大ショック。自分のメイソンへの愛情を再認識するとともに、メイソンの苦しみを取り除いてやれないふがいなさに落ち込みます。
でも、そんなシャーロットの愛情はちゃんとメイソンにも伝わっています! メイソン、“ママ”と呼ぶのはエリカだけだけれど、シャーロットのことは“お母さん”と呼ぶことにする、と。今シーズン、エリカの死という本当に辛い出来事が起きましたが、このステップファミリーの成長には、見ていて励まされる部分も多かったように思います。

 

●サムがアディソンにプロポーズ! ジェイクと結ばれたアディソンは……
アメリアの赤ちゃんの臓器摘出がすべて終わった後、アディソンとジェイクは病院の控え室でついに結ばれます。ジェイクは「用事を片付けてから家に行く」と言い、アディソンは自宅に帰りますが、そこにはヘンリーの子守をするサムの姿が。戻って来たアディソンにサムは、「ヘンリーと君と家族になりたい。結婚してくれ」とプロポーズ!! その頃、ジェイクは花束を持ってアディソンの家へと車を走らせていたのですが……。

 

……というわけで、ついにフィナーレを迎えたシーズン5。今シーズンもヘビーなテーマのオンパレードでした。
ピートの心臓発作に始まり、クーパーの息子メイソンが登場。さらに、メイソンの母エリカの病気が発覚し、闘病の末に彼女は帰らぬ人に。心臓発作から回復したピートはヴァイオレットともめにもめ、揚げ句に逮捕。保釈されたとはいうものの、あの最後の意味深な発言……。一方のアメリア。親友ミッシェルの死のショックからどっぷりと薬物依存に。その後、恋人のライアンを失った後で彼の子を妊娠していると知り、さらにはその子が無脳症というショッキングな展開。しかも、その赤ちゃんを産み、臓器を提供することを望み……。
そしてアディソン。サムとのすったもんだの末、不妊治療で成果を出せず。一時は子どもを持つことを諦めたものの、運良く養子のヘンリーを迎え入れられることに。さらに、最終的にはジェイクと結ばれ、サムからはプロポーズ! オープニング、アディソンがセラピストに「欲しいものはすべて手に入れた」と語っていたのは、こういうことだったのかと、最後まで見て納得でした。
それにしても、アディソンが“手に入れた”のは、ジェイクとサムどちらなのでしょうか?(みなさんは、アディソンにどちらを選んでほしいですか?)

 

さて、そんな続きが気になるシーズン6。いよいよ「プライベート・プラクティス」の最終シーズンとなります。とにもかくにも、これまで、数々の難問にぶつかり苦しみながらも、互いに支え合って希望の光を見いだしてきた彼らに、ハッピーエンディングを望まずにはいられません!


【注目のセリフ】
「もし触ったら泣くわよ。きっと泣く。バカみたいで軟弱だけど泣いちゃう。もし泣いたりしたら強くなれない。強くなって乗り切りたい。感情を抑えたい。泣きたくないの」by アメリア
 ……張り詰めたアメリアの思いが胸に痛い……。
「メイソンが私を変えた。ヘンリーがあなたを変えた。ヤワになった」by シャーロット
 ……ともに母になった二人の会話。今シーズンが始まった時にはこんな会話を聞けることになるとは思いもよらず。
「君を愛してる妻がいて、必要とする息子がいて、君にはチャンスがあるんだ。家族といられる。何でそれを棒に振るのかな。ムダにするなよ」by クーパー
 ……今回はヴァイオレットの言葉より、このクーパーの言葉が何よりもピートの胸に刺さったよう。
「私が頼んでることは想像を絶する。でも、その子たちの母親が夢見てることなの。母親の私が決意した。あなたも決意できない?」by アメリア
 ……確かにアメリアの決断は想像を絶する。けれども、それをあえて選んだアメリア本人の言葉だからこそ、サムの心を動かしたのかも。
「あの子の臓器は国中に届けられてみんなを助ける。魔法のように。だからユニコーン・ベビーなの」by アディソン
 ……アメリアの思いも国中に届いたはず。


【曲情報】
♪"Roll Baby Roll" Duquette Johnson

オープニング、アディソンがセラピストに「欲しいものはすべて手に入れた」と語り、オフィスでジェイクとキスするシーンで。
♪"Vines" Lost in The Trees
アメリアの子の臓器摘出に関するアディソンの説得をサムが拒絶し、メイソンが母の日のランチ会のことをクーパーやシャーロットに告げず不機嫌に学校から帰宅し、強くなりたいからと助けを拒もうとするアメリアにジェイクが手を貸すシーンで。
♪"We're Not The Same" Peasant
シャーロットがアメリアの子の臓器摘出に協力すると宣言するシーンで。
♪"A New You" Release The Sunbird
分娩室に入ってアディソンがアメリアを支え、保釈されたピートがヴァイオレットの家に戻るシーンで。
♪"Be The Song" Foy Vance
アメリアが赤ちゃんを移植チームに引き渡し、赤ちゃんから臓器が取り出されるシーンで。
♪"Lost In The Light" Bahamas
メイソンが“お母さん”と呼んでいいかとシャーロットに聞き、シェルダンがアメリアと話しながら涙し、ピートがベッドで「もし俺がずっと長い間刑務所に入ることになったらどうする?」とヴァイオレットに問うシーンで。
♪"Montreal" Bahamas
エンディング、ジェイクがアディソンの家に向かっている頃、サムがアディソンにプロポーズするシーンで。

2013.6.12|エピソードガイド、プライベート・プラクティス5|コメント(1)トラックバック(0)